人生、しみじみと・・・

一児のパパTonyが、日頃のあれやこれやを斬ります。

大杉漣さん急逝に思う

俳優の大杉漣さんが、2月21日午前3時53分、急性心不全で亡くなったという報道に、大変驚きました。
まずは、心よりご冥福をお祈りいたします。


大杉さんはまだ66歳だったということで、役者としてもこれから円熟期を迎え、ますます油がのってくる頃だったのにと思うと、非常に残念でなりません。
彼は見た目にも頑丈そうで、病気を抱えているイメージがなかっただけに本当に突然でした。
同じ俳優で言えば、2015年11月に阿藤快さんが急逝された時もとても驚きましたが、また一人大物の役者が亡くなって、本当に淋しいかぎりです。


今にして思えば、大杉さんは実に沢山の役を演じてこられました。
それこそオカマから、警察組織の幹部、ヤクザ、冷徹な殺人者まで、数え挙げたらキリがないほどです。
前回書きました、私が脚本家の真似事をしていたとき、登場人物を描く際に「この役の俳優は誰にするか?」ということを考えたりするのですが、やはりどんな役でも自分をその役に合わせて演じられる上手な俳優を選ぶことが多く、大杉さんはまさにそういった俳優さんでした。


阿藤さんも大杉さんも、存命ならば脇役として将来的に息の長い役者になっていたはずです。


昭和のドラマ・映画界には「名脇役」と呼ばれた方が沢山いました。
たとえば、悪役、敵役であっても、主役のスターと共にそのドラマや映画に味わい、彩りを与え、作品そのものを豪華で贅沢な、価値あるものにしてくれる役者。ちょうど晩年の大滝秀治さんのような存在感のある役者をイメージしていただくとわかりやすいかもしれません。
そしてこれから先、そんな役者になってくれたであろう大杉漣さんでしたので、返す返すも残念です。


どうか、安らかに・・・。



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