人生、しみじみと・・・

一児のパパTonyが、日頃のあれやこれやを斬ります。

北海道のお国訛りに亡き母を思い出す

ここのところ、平昌オリンピックのカーリング女子日本代表の『LS北見』メンバーたちが使う言葉が俄かに人気を集めているとのニュースがネットを賑わせています。
何でも、試合中に選手同士がコミュニケーションする際に彼女たちが発する「そだねー」という言葉のイントネーションが、テレビの多くの視聴者の間で「独特の北海道訛りで可愛らしい」と話題になっているのだそうです。


昨夜、ちょうどカーリング女子の準決勝「日本対韓国」の試合をテレビで放送していたので観てみたら、本当に女子選手たちは「素の北海道訛り」で「そだねー」と会話をしており、「なるほど、これか(笑)」と思いました。


私は東京の生まれで関東で育ち、現在は関西に在住していますが、実は私の母が北海道出身で、私が幼少の頃までは家では、母は北海道のお国言葉で喋ることが多く、さらに母方の親戚が家に遊びに来たりすると、もう家中が北海道弁で埋め尽くされるほどでした。
「◯◯でないかい?」
「◯◯っしょ」
「◯◯だべさ」
「したっけ(そして、そうしたらの意)」
など、数えたらきりがありませんが、母の使っていた言葉、声が今でも耳に蘇ります。


北海道弁は、厳密に言うといくつかの地域的要素によって分かれるのですが、都市部で話される言葉はあまり訛りがなく殆ど標準語。一方津軽海峡に近い地方や沿岸部の漁村などの地域では独特の訛りがあります。
かつて明治以降の開拓時代に、本州(北海道民は”内地”と呼びます)の至る所から入植しているため、多くの方言・訛りの影響を受けていますが、一方で逆に標準語に近い道民共通の言葉も話されるようになってきたのだそうです。
ただ、それでもやはり北海道弁には独特のイントネーションがあります。件のカーリング女子の話す「そだねー」も、標準語の「そうだね」とは微妙に違います。
恐らくですが、「可愛らしい」と言われるのは、語尾に特徴があるからではないでしょうか? 語尾を切ったり平坦に伸ばすのではなく、微妙に曲線を描くような独特の語尾には、聴く人を包み込むような優しさが感じられます。
この「そだねー」が早くも「今年の流行語大賞」の候補との呼び声も出始めていますが、どこまでの広がりと浸透を見せるのか、今後楽しみです。


さて、私の母ですが、若い頃北海道を出て内地に移り住み、それまで暮らしていた北海道よりも内地で生活している歳月の方が長くなったせいか、やがてはすっかり標準語だけになりました。そして姉と私を育てあげた後に、晩年はアルツハイマーになり長い間老人施設にお世話になっていましたが、今から6年ほど前に他界しました。享年78歳でした。
生前何度も遠軽町の実家に帰省していましたが、今頃天国で祖母と仲良く暮らしていることでしょう。


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